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16日の夜遅くから「もしかして陣痛?」な感じはあったのだけど間隔を測ってみるとかなり不規則。日付変わって2時くらいに布団に入ったころダリンに「間隔ついてない?」と言われ寝ながら時間メモしてみると、
2:13
2:23
2:32
と見事に10分間隔!キャー! クリニックに電話してタクシー会社に電話して到着したのはちょうど3:00AMくらい。モニターをつけてみると確かに10分間隔で波が来ていてたまに6分くらいのこともある。痛み自体は「これくらいならイケル!」と産める喜びの方が勝っていたのがだんだんガタガタ震えが来るほど痛くなってきて、汗が滝のように出てきて寒くて余計震える。強めの痛みの波が来たとき本当にナチュラルにさらさらと夕飯からさっきつまんだコンビニおにぎりまで戻しました。痛みで戻すなんてはじめてかも。夜が明けて他の部屋のご家族たちが面会に来ているのが見えたけど全く気を遣えなくなる。ガタガタ震えていたら助産師さんが「お風呂で温めましょう」と湯船にお湯を張ってくれてつかるとちょっと楽。でもあがろうとすると痛くて立ち上がれなく、ダリンに引っ張り上げてもらってももう足が生まれたての子馬状態。この時点で間隔は1〜2分くらいになっていたと思う。内診してもらってもまだ子宮口が7〜8cmとのことでいきんじゃダメ。先生が指で羊膜破ってくれて(これがまた痛かった!)破水したら少し楽になった気もしたけどやっぱり痛いものは痛い。木馬みたいな揺り椅子に座って痛み逃しをする。このころが一番つらかったかも。「陣痛が来たらスクワットしてみよう、赤ちゃん下がって子宮口開くから」と言われてもそんなん無理だってば! とりあえずダリンにぶら下がるようにして何とか立ち上がるだけ。やっと分娩台にあがらせてもらったのは10:53AMだったそうで。あがっちゃえばするりと出るものだと思っていたのに奥の方に髪の毛が見えてからが長い長い。「この頭が自分のお腹の上に出てくるところを想像していきんで!」鏡で見せられるとんぎゃーなんだこりゃこんなに広がってる!!!とビックリ!だけど痛くて痛くてもうどうでもよいよ、そんなこと。しかも途中から鏡持ち係がダリンになって、角度が全然ダメで映ってるの毛なんですけどそこじゃないんですけど。腰骨が全部のパーツに分解されてるような痛み。腰の両側に縄つけて馬車で引っ張られてるみたい。早くもう吸引でも何でもしてください、お願いですから、とココロの中で言うけどもう声が出ない。会陰も引っ張られて痛いが最後にかなりピキピキ痛かったのは尿道の周りで、あーもう切れてるよ、いいよもう切れても、早く出てください、もう限界、やめます、ごめんなさい。
と、ふぅっと力が抜けたら産まれてました。11:51AMと5秒に無事出産。なんと3300gもありやがって、でも身長は47.9cmのチビッコ。顔がすんげオヤジくさいよ、誰に似ているのさ。でもとにかく嬉しくてぼわーと泣く。見上げると感情表現の乏しいダリンまで泣いている。その後ぬるっと胎盤が出てみせてもらうとキャーーーグロイ!デカイ! いろんな内臓の集合体みたいですごく太い血管が通ってる。通常500gくらいらしいのですが私のは830gもあったらしく、ひょえ。ダリンがへその緒を切っている。3回目くらいでやっと成功してお腹の上に赤ん坊を乗せてもらうとあったかい、生きてるよ、当たり前だけど。センセがおっぱいの方に持ってきてくれるとなんと吸うの!
 そのはじめての感触というかくすぐったさったらもうなんといったらよいか。こういう種類の快感てあるのねと驚いた。その後2時間くらい分娩台の上で休ませてもらう。てかどう考えても動けません。だって腰がバラバラになってるんですもの。ダリン曰く最後の方は目がイッていたらしいよ、ワタクシ。そしてセンセが撮ってくれた出産直後の2ショットは「おばあさん、初孫ですか?」くらい私の顔がヤバイです。完徹だしねえ。
今日は昨日とうってかわってものすごく晴れた日のよう。空は見れなかったけど。あ、名前はマオといいます。